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執筆者の写真Sonic Bird Mastering

バランスについて#2

更新日:2019年2月3日


さて、バランスのはなしの続きです。

いいバランスがいいミックスにつながるのはなぜ?、それはアレンジに関係します。

アレンジは日本語で言うと「編曲」です。編曲とは?、

wikiにはこんな風に書いてありますね。

編曲によって楽曲はより膨らむのですが、

編曲の重要な役割の一つに周波数の振り分けがあります。

なんじゃそりゃ?、そんなこと意識してない?、でもそうなんです。

このことは随分と昔に、とある編曲家さんから聞きました。

編曲は色々な作業がありますが、

リズムをきめて旋律をきめて楽器をきめてパートを振り分けて…とやっていくと、

結果周波数を振り分けていることになります。

例えばストリングスセクションなら

コントラバスは最低域、チェロは低域、ビオラは中域、バイオリンは高域

…みたいに割り振りますね。

これらストリングスセクションの各楽器のバランスが

きちんととれていないとどうなるでしょう?、

結果は編曲で意図した音になりません。イメージどおりにハモらないのです。

この場合のハモらないというのはピッチが悪いのとは違います。

綺麗に鳴らない…ということです。

例えばストリングスでコードが鳴るようなアレンジをしていると仮定しましょう。

さてこの場合の「いいバランス」は

ストリングスセクションの各楽器が均等に聞こえているのが基本です。

いいミックスでバランスで鳴らしてあげないといいコード感になりませんよね。

この場合各楽器の受け持ちする周波数があって、

それらがうまくバランスが取れているときにいいミックスになるというわけです。

実は編曲は音楽の周波数の受け持ちを決める作業でもあるのです。

ということは!

編曲の意図通りにバランスがうまく取れていないとその楽曲の周波数バランスも悪いのです。

逆の言い方をすると、編曲で周波数バランスはおのずと決まります。

エンジニアはその意図を汲んで各楽器のバランスをとることで

意図したとおりのいい楽曲にします。

その基本は広い周波数を均等に埋めていくことになります。

それがアレンジやミックスの基本となるのです。

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