なんで48KHz?

最終更新: 2019年2月3日


DAWでのレコーディングする時、

サンプリング周波数はいったいいくつでやればいいのか?と

一度は疑問に思った方もいらっしゃるようですね。

実はサンプリング周波数に関しては好みで選んでもらっていいのですが、

メジャーなプロの現場ではハイレゾでなければ48KHzでやることが圧倒的に多いです。

これはなんででしょう。

それは、DAWでのレコーディングが一般的になる前の、

デジタルマルチテープレコーダーでのレコーディングが普及したの時の状況が、

現在まで影響してると経験上思っています。

ロック/ポップスのレコーディングなどにおいては、

SONY PCM3324デジタルマルチトラックテープレコーダーなどが

本格的に普及が始まった時代、

サンプリング周波数の選択肢は大きくは44.1KHzと48KHzのふたつでした。

(もっと細かくは44.056KHzというのもありましたがそれは割愛します)

当時のマルチトラックレコーディングでは、

最終的にはトラックダウン(=ミックスダウン)作業により、

別の2トラックのマスターレコーダーにトラックダウンされた音を録音し、

そのマスターテープを最終的にマスタリング作業に受け渡すのですが、

トラックダウン作業はアナログコンソール上で作業を行い、

(ある時代まではデジタルコンソールが無かったという事情もありますが…)

そしてマスターレコーダーもアナログテープレコーダーに記録することが殆どでした。

稀にマスターレコーダーにデジタルレコーダーが使われるケースもありましたが、

そんな時であってもミックスはほぼアナログコンソール上で行われるので、

デジタルマルチレコーダーとデジタルマスターレコーダー同士に

サンプリング周波数の相関関係は必要ありません。

(それぞれのサンプリング周波数を統一する必要は無いということです)

当初はサンプリング周波数はいろいろなケースが混在してましたが、

このようにマスターとマルチにサンプリング周波数の相関関係が無い理由もあって、

それなら音源の一番上流であるマルチテープ上では

なるべく高い周波数で録音しておこう…という心理からか

自然と48KHzで録音を行うケースが多くなっていきました。

そのような流れがDAWに主流が取って代わられる現在まで残り、

現在の録音ではマルチにおいては48KHzがサンプリング周波数のひとつの主流になってます。

こんな理由で48KHzが主流なので、

実はどの好きな周波数で作業してもらっても特に「ほぼ」問題はないのです。

DAW時代の現代は、

マルチのサンプリング周波数がマスターデータに直結することが多いですが、

その場合でもサンプリング周波数はハイサンプリング系も含めて、

ほぼどれを選んでもらっても問題ありませんのでご安心を。

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