ライブ録音…ビデオが絡んだライブのお仕事では基本的な大きな選択肢として、
映像と音の同期をどうするかという問題があります。
映像の録画と音声の録音は別の機材となるので、
その機材同士の速度同期をするかしないかという選択となります。
現在の機材はともにデジタルなので
お互いに速度同期を取らなくてもそんなにはずれないだろう?…と思うかもしれませんが、
同期を取らずに収録すると両者の速度は確実にずれます。
この映像機材と音声機材の速度同期をかける手段として、
ハウスシンクとかビデオシンクとかと呼ばれる方法があります。
(他にもゲンロックという言い方など様々な呼ばれ方があります)
簡単にいうと、基準となるビデオ信号を共通の速度同期信号として
お互いに利用する方法となります。
その際「基準となるビデオ信号」は「シンクジェネレーター」という機材から供給され、
受け取った各録画/録音の各機材がその基準信号を元に動作することとなります。
各機材の速度の基準となる基準信号が共通となるので、
全ての録画/録音データの速度が同じになるという原理です。
ハウスシンクしてのライブ収録の場合各機材の録画/録音スピードは一緒なので、
一度お互いの位置情報さえあわせてしまえば、
あとは必ずどこまでもそれぞれの位置が同じとなり、
尺の編集(例えば間をつまんで短くする/間を追加して長くする等…)をしない限りは
必ず互いに同じ位置で再生できます。
ハウスシンクしての収録にはメリットがありますが、それはまた明日にでも!
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